元々子供や赤ちゃんが好きな方ではなく、むしろ苦手な方だったった男の育児日記です。 育児の過程で感じたことや使ってみた育児用品のレビューなどを綴っています。

無印良品のユニットシェルフのぐらつきと地震の際の転倒防止対策をしてみた

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無印良品のステンレスユニットシェルフの転倒防止対策 地震対策 ぐらつき防止

目次

家では無印良品のステンレスユニットシェルフをいくつも使っています。

ユニットシェルフはぐらつきやすく、転倒防止対策をしなければ地震の際に簡単に転倒しそうだなと感じていました。

ステンレスユニットシェルフは子供のランドセルや学用品、本や教科書などを置くのにも使いやすく、ランドセルラックと本棚を兼ねて子供部屋でも使っています。今回、子供部屋の模様替えをするにあたって、ユニットシェルフの地震対策として転倒防止策を見直しすることにしました。

ユニットシェルフは普段もグラグラしやすく、安定感にかける感じがしていましたが、今回転倒防止対策をすることで地震対策と同時に日常的にユニットシェルフがぐらつくのの防止にもなりました。

ユニットシェルフの転倒防止策の選択肢

ユニットシェルフの地震対策にあたって、転倒防止策の選択肢を調べ、どの転倒防止方法が良いか考えました。

無印良品が販売しているユニットシェルフ用のつっぱりパーツ

無印良品が販売しているユニットシェルフ用のつっぱりパーツ

無印良品がつっぱりパーツを販売していますが、うちで使用しているユニットシェルフのサイズは大・中・小で特大は使っていません。

ステンレスユニットシェルフの大・中・小の高さでは天井との距離が長すぎて突っ張りでは転倒防止にならないため、突っ張りによる転倒防止は不可能でした。

もし我が家で使っているユニットシェルフが特大だったらつっぱりパーツを購入したと思いますが、転倒防止策として突っ張りだけでは不安なので、突っ張りと同時に他の転倒防止策も併用していたと思います。

スチールユニットシェルフ用転倒防止補助フック

スチールユニットシェルフ用転倒防止補助フック

無印良品がスチールユニットシェルフ用転倒防止補助フックを販売しています。

帆立と壁をつなぐ金具ですが、「耐震用ではありません」と明記されていて、ユニットシェルフの転倒防止方法としては弱いかなという印象。

また、家具の転倒防止で壁に金具をつける場合、石膏ボードの奥に下地(間柱など)があるところに金具をつける必要があります。

ユニットシェルフの帆立があるところに都合よく下地があればよいですが、この金具を壁に付けても下地がないところだとユニットシェルフと石膏ボードが繋がれるだけなので、ぐらつくのを防ぐ程度の効果は期待できそうな気がしますが、転倒防止対策にはならなさそうな気がしました。

この金具を取り付ける場所にちょうどよく下地がある場合の方が少ないと考えてこの金具の導入は見送りました。

粘着テープやゲル式の転倒防止グッズ

粘着式の転倒防止グッズは数多く販売されており、それを使用した個所もありました。

ステンレスユニットシェルフはぐらつきやすいですが、粘着式の転倒防止グッズを使用するとぐらつきがかなり収まり、転倒防止対策になると同時に地震時以外でもぐらつき防止に役立つとは感じました。

粘着式の転倒防止グッズはいくつもありますが、色々と試した中で我が家で個人的に使いやすかったのはスーパータックフィットという地震対策グッズでした。

スーパータックフィット

壁紙などの種類によってきちんと引っ付くかどうかなどが変わってくるので一概には言えませんが、我が家ではスーパータックフィットはユニットシェルフには使いやすく、ぐらつきをかなり抑えることが出来ました。

ユニットシェルフのぐらつき・転倒防止対策

壁に穴を開けられないところだと、スーパータックフィットはかなり良い選択肢でした。

ちなみに、以前からユニットシェルフの足にはベスト 黒ゴム平置き 40ミリを使用しています。

無印良品のユニットシェルフ 転倒防止 床の傷防止

ユニットシェルフの足にちょうどよく、我が家ではユニットシェルフを買い足す度にこのベスト 黒ゴム平置き 40ミリを追加購入しています。

足にベスト 黒ゴム平置き 40ミリだけでもユニットシェルフのぐらつきは多少は抑えられ、床の傷の防止にもなっていました。

スーパータックフィットをつけるとぐらつきは更に収まり、かなり安定しました。

賃貸住宅などで壁に穴を開けられないという場合、ベスト 黒ゴム平置き 40ミリスーパータックフィットの組み合わせはユニットシェルフの転倒防止対策としても、普段のぐらつき対策としてもかなり良いのではないかなと思います。

壁に金具で固定

スーパータックフィットは無印良品のユニットシェルフの転倒防止にかなりの効果を感じましたが、不安なのが耐用年数で、4年~5年と書かれています。

粘着式の転倒防止グッズを使用すると共に、万が一に備えて壁に金具で固定できればより安心かなと思いました。

L字金具で壁に固定する方法

家具の壁への固定でまず思い浮かぶのはL字型金具です。

ただ、ユニットシェルフの場合、脚と帆立の構造的に天板は壁から少し離れているため、L字型金具だと固定しずらいかなという印象でした。

また、L字型金具だと壁だけでなくユニットシェルフの天板にも穴をあけて金具をつける必要があり、躊躇しました。

また、L字型金具で家具を壁にしっかりと固定すると地震の際に揺れの衝撃を家具がそのまま受ける形になるため壁に取り付けた金具・ねじが外れる可能性があるというのを見て、家具がある程度動いて衝撃を吸収できるもの(紐やベルト、バンドなど)で壁に繋ぐ方が壁に取り付けた金具が外れるリスクは減るのかなとも思いました。

アイプレートと結束バンド・紐で固定する方法

色々と調べた結果、壁にアイプレートを取り付けて、結束バンドと紐で固定するという方法を採用することにしました。

無印良品のステンレスユニットシェルフの転倒防止対策 地震対策 ぐらつき防止

この方法であれば壁にアイプレートをつければユニットシェルフ側には金具を取り付ける必要がなく、壁にビスを打ったことすらないDIY初心者の私でも作業しやすいかなとも思いました。

金具の取付前にまずは下地の状態を調べる

下地を調べる

DIY初心者というか、ド素人の私(たまに組み立て家具を作ったりする程度です)は工具類もあまり持っておらず、壁の下地を調べるためにセンサー式のものと針・磁石のものの2種類を購入しました。

下地センサーは定番のようだった

下地センサー

シンワ測定(Shinwa Sokutei) 下地センサー Basic 深部・電線探知

 

シンワ測定(Shinwa Sokutei) 下地探し どこ太 Basic 35mm 石膏ボード用の針式の下地探し マグネット付 79025

シンワ測定(Shinwa Sokutei) 下地探し どこ太 Basic 35mm 石膏ボード用の針式の下地探し マグネット付

の2種類を購入しました。

下地センサーは深部と電線探知ができるタイプです。深部と電線探知がないタイプはもう少し安かったのですが、数百円程度の差だったため、深部と電線探知があるシンワ測定 下地センサー Basic 深部・電線探知 79153にしました。

木造軸組工法の我が家の壁を調べてみると、縦方向だけではなく横方向にも下地があり、石膏ボードの奥には間柱(縦)だけではなく胴縁(横)もあることが分かりました。

ちなみに、DIY初心者というか素人の私は間柱や胴縁という言葉も今回調べて初めて知りました。

壁を下地センサーで調べていると、横方向の胴縁にはセンサーがすぐ反応するのに、縦方向の間柱はセンサーの反応が鈍く、下地センサーを深部モードにすると縦方向も反応するということが多く、恐らく間柱(縦)に胴縁(横)がつけられていて、胴縁に石膏ボードが付けられているのかな?ということが分かってきました。(素人判断なので合っているかは分かりませんが・・・)

深部モードがなければ胴縁より奥にある間柱に反応しなかったかもしれず、深部モードがあるシンワ測定 下地センサー Basic 深部・電線探知 79153にしておいて良かったです。

胴縁に金具をつけることに

転倒防止 アイプレート取付

当初調べていた時はアイプレートを縦方向の間柱につけることを想定して道具を揃えはじめていたのですが、下地センサーで調べると胴縁の方が間柱より手前(石膏ボード側)にあるようで、間柱に金具をつけるよりは胴縁につけるほうがつけやすいのかなと思いました。

調べると一般的に間柱よりも胴縁は木の厚みが薄いようで、金具の固定に使うビス?(木ねじ?※初心者のため、この辺りの用語もよく分かっていません)は短いものにせざるを得ず、強度的な不安は若干ありました。

もちろん、胴縁と間柱が重なっているところに長いビスで固定する方が強いのでしょうが、間柱と胴縁の交点がちょうどよい場所にはないため、胴縁に金具(アイプレート)をつけることにしました。

アイプレートを購入

今回、家具の固定方法を色々調べていてアイプレートというものをはじめて知りました。ハンモックやブランコなどを取り付けるのに使う金具のようです。

様々な形、耐荷重などがあり、どれを選んでよいか中々分かりませんでした。

出来れば大きいアイプレートの方が強度が強くて良いのでしょうが、胴縁の幅を考えると、あまり大きすぎるものはつけられないなとも思いました。

強度については壁への固定方法などにもよるようで、どれを使用するのがベストなのかは私では分からないところでした。

色々と検討した結果、冷蔵庫やたんすなど重量があるものようには4点を固定するタイプ↓のアイプレートを使うことにしました。

ユニットシェルフの固定のためのアイプレートを選んでいたのですが、ユニットシェルフは冷蔵庫やたんすほどの重量がないため、そこまで強い金具でなくても大丈夫かなというのと、胴縁の想定される太さ、結構な数が必要なことなどを考慮し、比較的安価な2点で固定するタイプのアイプレート↓を使用することにしました。

アイプレート

レビューなどを見比べ、この2点で固定するアイプレート 長方形パッドアイは10個入りで胴縁につけるにもつけやすそうで、ユニットシェルフの重量だとこれでも大丈夫かなと思い、これを選択しました。

ネジが付属してきましたが、別途購入したドリルねじを使ったため、付属のネジは使いませんでした。

当初はアイプレートを間柱に縦向きにつけるつもりだったのですが、下地センサーで壁を調べて胴縁につけることにしたため、胴縁の幅を考慮してアイプレートを横向きに取り付けました。

ドリルねじを購入

壁に金具を固定するのは木ねじ?ビス?だと思っていたのですが、調べていると、いきなり木ねじを使うのではなく、ドリルで壁に下穴をあける必要があるようでした。

※DIY素人の私は下穴を開けずに木ねじを使うと、木が割れることがあるということも知りませんでした。ちなみに、組み立て家具を作るために以前購入した電動ドライバーに付け替え用のドリルは付属しているようですが、使ったことがありません。

引き続き調べていると、下穴を開けなくても良い「ドリルねじ」なるものがあることを知り、それを使うことにしました。

当初、間柱につけることを想定していたため、M4の40mmのドリルねじを購入しました。

しかし、間柱ではなく胴縁につけることになり、胴縁の厚さを考慮すると40mmだと長すぎるため、M4の30mmのドリルねじを追加購入しました。

ドリルねじというものを初めて使いましたが、確かに下穴なしでも電動ドライバーで進んでいってくれて使いやすかったです。

ドリルねじは↓このような形状のものです。先端がドリル状になっていて、下穴を開けなくても良いというものです。

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私はM4の40mmの後、30mmのドリルねじを購入し、その後一応20mmのものも購入しました。

ドリルねじは下地の厚さがあるところであれば、出来れば長めのものの方が強度は強くなると思います。

ドリルで下穴をあけてから通常の木ねじをつけることも考えましたが、転倒防止の金具取付は必然的に高いところでの作業となります。

ドリルで壁に垂直に真っすぐ穴をあけて、そこに木ねじをつけるという作業をするのを考えると1回で済むドリルねじは楽なのに加えてミスが減る感じはしました。

電動ドライバーは持っていてよかった

ドリルねじでのアイプレートの取付は2年ほど前に購入していた電動ドライバーで行いました。

組み立て家具を組み立てる時にある方が便利だなという程度で購入していたのですが、買っていてよかったと思います。

ドリルねじでの金具の取付には電動ドライバーは必須な感じがしました。

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ユニットシェルフを結束バンド+紐で繋いだ

無印良品のユニットシェルフの転倒防止 結束バンドと紐

アイプレートを壁に取り付け、アイプレートとユニットシェルフの壁側を結束バンドで繋ぎました。

当初はここまでの予定だったのですが、紐やバンドなどで家具と壁をつなぐ場合、角度を30度以内程度にすると良いと書かれていたのを見て、ユニットシェルフの手前側とアイプレートを紐で繋ぐと更に安定感が増しました。紐は本結びで結びました。

紐はホームセンターに行って滑りにくさや強度が書かれていたのでそれを見て選び、カットしてもらいました。

取り敢えず大サイズのステンレスユニットシェルフ3つの転倒防止対策をしました。(2つはアイプレートを壁に取付て結束バンドと紐で壁に接続。1つはコンクリート壁で私では穴があけられず、スーパータックフィットで転倒防止対策をしました)

他にも転倒防止対策をしないといけないユニットシェルフがまだあるのと、冷蔵庫なども壁に繋ごうと思っています。

本棚の転倒防止

ユニットシェルフではありませんが、背の高い本棚をいくつか使用しています。

購入時に付属していた突っ張り器具は元々つけていました。

ただ、天井突っ張りだけでは転倒防止対策では不安だったので、少し前に粘着式の転倒防止グッズをつけていました。

※日本家屋の天井の大半は吊り天井らしく、地震の際に天井がずれたりすると天井突っ張りは意味をなさず、家具は転倒するというのを見て天井突っ張りだけでは不安を感じていました。

天井がずれたりまでしなくても、突っ張り器具が天井を突き抜けて突っ張りが効かなくなり、家具が転倒する地震の実験動画を見ても、天井突っ張りでの地震対策だけだと怖いと感じました。

今回、天井突っ張り+粘着式の転倒防止グッズに加えてアイプレートを壁につけ、結束バンドやひもで繋いでみました。

本棚の地震対策 転倒防止

この本棚↑で使っている粘着式の家具転倒防止器具は不動王-L型固定式です。

本棚の転倒防止 地震対策

この本棚↑で使っている粘着式の家具転倒防止器具はリンクストッパーです。

リンテックというところのものを購入しましたが、恐らくOEM?なのか、サンワサプライなど違うメーカーからも同様のものが販売されています。

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不動王とサンワサプライの耐震ストッパー QL-78も同じものなのかなと思います。

ユニットシェルフに限らず家具の転倒防止対策をはじめてみて、突っ張り、粘着式、金具とどれか1つの転倒防止方法を行うだけではなく、組み合わせて複数の転倒防止策を行っておくことがいざという時のための備えになるのかなと感じました。

  • 天井突っ張り:吊り天井がずれたり、突っ張り器具が天井を突き抜けて家具が転倒する可能性
  • 粘着式の転倒防止グッズ:経年で粘着が弱くなっていざという時に簡単に粘着がはがれたり、壁紙ごと剥がれる可能性、壁紙との相性による強度不足の可能性
  • 金具取付:ビスごと金具が壁から外れる可能性

などどれも100%ではないと思うため、複数の転倒防止を組み合わせる方が良いのかなと思っています。

DIY素人の私は壁に穴をあけて金具で固定するのは敷居が高く、難しそうに感じていましたが、いざやってみると思っていたほどの難易度ではなかったです。

コンクリートの壁の部分の手前に木と石膏ボードがあると思ってドリルねじを使ったら、いきなりコンクリートだったのか、ドリルねじが入らず、壁紙に穴が開いてしまったなどのミスはありましたが・・・

無印良品のユニットシェルフのぐらつき・転倒防止におすすめのもの

アイプレートやL字型金具などで壁に固定するのは避けたいという方にオススメなのは、まず足にベスト 黒ゴム平置き 40ミリを使用し、天板に粘着式の転倒防止器具をつけることだと思います。

無印良品のユニットシェルフ 転倒防止 床の傷防止

ベスト 黒ゴム平置き 40ミリはただ床において、その上にユニットシェルフを乗せるだけですが、これだけでもぐらつきは少しマシになるのと、床の傷防止になるのでおすすめです。

粘着式の転倒防止器具については壁紙との相性などもあるので、どれが良いか一概には言えないかなと思います。

私が使ってみた中ではスーパータックフィットはユニットシェルフに使いやすかったです。

ユニットシェルフのぐらつき・転倒防止対策

不動王、あるいはサンワサプライの耐震ストッパー QL-78についてはユニットシェルフに物を置いていない状態だと取付しやすいですが、ユニットシェルフに物を置いている状態のまま取り付けるとなると、リンクストッパーやスーパータックフィットの方が取り付けやすいのかなと思います。

※粘着式の転倒防止グッズはレビューを見るとどの商品も「壁紙が破れた」という人と「すぐにはがれた」という人が混在していて、壁紙との相性はあるのでどれがベストなのかは難しいところです。いずれにせよ、転倒防止策は1つだけではなく、複数の転倒防止方法をする方が良いなと思います。

今回、ユニットシェルフの転倒防止対策を色々としてみて、日常的にグラグラして安定感に欠け、地震の際に倒れる可能性が高そうなユニットシェルフには転倒防止対策は必須だと思いました。