元々子供や赤ちゃんが好きな方ではなく、むしろ苦手な方だったった男の育児日記です。 育児の過程で感じたことや使ってみた育児用品のレビューなどを綴っています。

2階が暑いので天井断熱材のグラスウールをDIYで自分で敷いてみた

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天井に断熱材グラスウールを自分でDIYで施工

2階が暑すぎるのでDIYで天井の断熱材を追加

築25年の我が家は今の高断熱高気密住宅と比べると断熱性や気密性はかなり低いです。

家の2階は天井からの輻射熱のせいか、夏は外の気温よりも室温の方が高くなります。

昼間はもちろん、夜になっても2階は暑いです。

昨年の夏は暑く、35度以上ある日が続いたりしていましたが、外気温が35度だと2階の室温は40度を超えることも少なくありませんでした。

2階へ上がる階段の時点でムッとした空気で熱気を感じます。

元々のアルミサッシ+シングルガラスの窓に樹脂の内窓(YKKのプラマードU)をつけたおかげで窓の断熱性能は以前より良くはなっているのですが、それでも夏の2階は暑いです。

日射遮蔽は窓の外側で行う方が良いということで簾(すだれ)やサンシェードをつけられる窓には付けて、すだれやサンシェードをつけられない窓には内窓と外窓の間にブラインドを入れたりしたことで日射遮蔽の効果は感じましたが、夜になっても外気温より室温の方が高いのは天井からの輻射熱が原因なのかなと思いました。

屋根裏・小屋裏の温度は夏は50度や60度などになることもあるそうで、その小屋裏の高温が天井から2階の室内に入ってきているのを防げれば2階の暑さが少しはマシになるかなというのを期待しました。

天井の断熱材を増やすことは寝室や子供部屋が2階にあって寝るときに暑いのを緩和するのに加え、子供が夏休みに子供部屋で勉強する際の暑さ対策としても有効かなと思いました。

元々の天井の断熱材の厚みはわずか7.5cm

小屋裏の断熱材

家の設計図を見ると、天井断熱はロックウールが75mmしか入っていないようで、インターネットで調べると最近の家だと天井の断熱材の厚さは20~30cm以上の厚みにしているようでした。

そこで、DIYでグラスウールを天井裏(小屋裏)に敷き、天井断熱を強化しようと思いました。

※はじめて小屋裏に上がってみた際には予想してはいましたが、薄い断熱材が袋ごと無造作に並べられている状態で、場所によっては上の写真のように断熱材が適当に重ねられていてすき間がたくさんある状態でした。

元々の天井断熱がロックウールで、その上にグラスウールを重ねて大丈夫なのか疑問でしたが、ネットで検索した限りだと問題なさそうだったので実行することにしました。

まずは天井点検口を作る

天井点検口の作成

今まで屋根裏に上がったことというのは一度もなく、その理由は天井点検口がなかったからでした。

一応、ユニットバスのようなシャワーブースには天井点検口がついてはいるのですが、家の端で、そこからは移動できる構造になっておらず、近くを覗くことができるだけでした。

小屋裏に上がってグラスウールを敷くためにはまず人が登れる天井点検口を作る必要がありました。

屋根の形状が寄棟屋根のため、小屋裏の高さが最も高い家の中心に近いところに天井点検口を作ることにしました。

もちろん、天井点検口を作ったことなどなく、作り方はインターネットで調べて材料を揃えてみました。

天井点検口は安いものだと千円台~2000円程度のものもありましたが、ネットで調べると点検口からの漏気で天井点検口付近は温度がムラになっているというのを見たため、5000円程度と少し高かったものの、気密タイプの天井点検口 ダイケン 天井点検口シーリングハッチ (気密タイプ・白) CXBW45 を購入しました。

気密タイプの天井点検口の効果がどれほどあるのかは分かりませんが、せっかく断熱性能を高めるために天井断熱を強化しようとしているので点検口も少し良い気密タイプの点検口にしようかなと考えました。

天井の石膏ボードを切るのもはじめてだったので調べたところ、電工ペッカーというものを知り、1000円程度のものだったので購入してみたところ、簡単に天井を切ることが出来ました。

天井の石膏ボードを切る際には石膏ボードの粉がかなり出るのでアイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 養生 マスカーで養生しました。

天井に穴を開けると、敷いてあったロックウールの細かい繊維やほこりが天井裏から落ちてきましたので養生をしておいて良かったです。

点検口は説明書通りにホームセンターで35mm角の野縁を買ってきてそれにビス止めしました。

はじめての作業でしたが、天井点検口を作ることはそれほど難しくはなかったです。

天井にグラスウールを敷く作業

天井裏にグラスウールを自分でDIYで敷く

天井点検口を作った後は天井裏に上がってグラスウールを敷いていく予定でしたが、手持ちの脚立では高さが足りず、天井裏に上がれなかったため、高さがある脚立を購入しました。

アルインコ 脚立 7段 MR-210W はしご兼用脚立 幅広 アルミ

アルインコの脚立は元々使っていて、軽量で使いやすいと思っていたので、同じシリーズで天井裏に上がれそうな高さのものを購入しました。

また、天井裏に登る際に点検口から手が届く梁だと登りにくかったのと、天井裏でグラスウールを敷く作業の際には足場になる板がある方が良いということでホームセンターで1×4材と杉板(カフェ板)を購入しました。

結果的には足場になる板は購入してとても良かったので買い足し、杉板(カフェ板)は2mのものを4枚使いました。

屋根が寄棟屋根で四方に向かって高さが低くなっていくため、立って移動できる範囲は狭く、しゃがんだり、四つん這いでの作業が多く、梁がないところにも移動する際に杉板(カフェ板)や1×4材は足場としてとても役立ちました。杉板(カフェ板)は強度が結構あり、座ったり、足場にしたりしました。1×4材は薄い分、全体重を乗せるのは危ないので2本を重ねたり、しゃがんでの作業でバランスを取る際に手を置く場所として利用しました。

ホームセンターには足場板というのも売っていましたが、足場板は頑丈な分かなり重く、天井点検口から小屋裏に持ち上げるのは難しそうだったので、足場板よりも軽くて天井裏に持ち上げたり、天井裏での作業中に取り回ししやすいカフェ板と1×4材を選びました。はじめに1×4材を買ったのですが、1×4材だと全体重を乗せるのは危険だと思って後からカフェ板を買って使い分けました。

切妻屋根だと中央部分の高さがあるところは立って移動しやすいと思いますが、寄棟屋根だと立って移動できる範囲はかなり狭かったです。梁以外のところを移動しようとしてバランスを崩して石膏ボードを踏み抜くと大変なので足場になる板はある方が良いなと実感しました。

天井の断熱材に使用したグラスウール

使用したグラスウールはアクリアマット 10K 幅430mm×長さ2880mm 厚さ100mm 12枚入りのものをホームセンターで購入しました。

車に一度に大量には載せられないのと、家に置くにも嵩張るのと、体力的に一気に施工できないので、少しずつ買い足していきました。

グラスウールはインターネットでもっと高性能なグラスウールも販売されていますが、今回は近くのホームセンターで買えるアクリアマットを使いました。

様々なグラスウールを見る

袋入りグラスウールの袋を剥がして重ねる

厚さ10cmのグラスウールを二重、できれば三重に重ねて厚みが20~30cmになるようにしたいと思っており、すき間を減らすために出来る限り縦横が交互になるように重ねて敷いていきました。

※元々敷いたあったロックウールが7.5cmなので10cmのグラスウールを2重に敷くと合計27.5cm、3重に敷くと合計37.5cmの断熱材の厚さになるので、最低でも2重、出来れば3重に敷きたいと思っていました。

袋入りのグラスウールを重ねる際は袋を剥がす方が良いそうなので、袋を剥がしてから重ねました。

※袋入りのグラスウールの袋は片面が防湿層になっていて、袋ごと重ねると、防湿層のところで結露する可能性があるそうです。

買って良かったもの

天井裏で断熱材を敷く作業をするために購入したもので良かったものです。

3メートルの自撮り棒が大活躍

天井裏にグラスウール断熱材を敷く

端の方の屋根の高さがなくて体が入れないところにグラスウールを敷くには棒状のものが必要だということで、グラスウールを敷く作業を初めてした際には元々家にあったマジックハンド(昔カインズで購入したもの 長さ1m程度)を使ってみました。

しかし、長さが1メートル程度では足りず、グラスウールは柔らかくてマジックハンドでは掴みにくかったのでもっと長い棒が必要だと感じました。

  • 最大3メートルくらいの長さが欲しい
  • 片手で操作できる軽さ、剛性はグラスウールを少し持ち上げられる程度の強さで良い
  • 天井裏に持って入るためには伸縮する方が良い

という条件で、何が適しているか探したところ、3mの自撮り棒を見つけ、これだ!と思いました。

  • 炭素繊維素材で軽い
  • グラスウール程度の重さなら持ち上げられそう
  • 伸縮する
  • Go ProやInsta360 X3などのカメラの自撮り棒として、天井断熱の作業の後も使い道がある(こっちが本来の用途の商品)

という点で、天井断熱のグラスウールを敷くのに使いやすそうだなと思い、3mの自撮り棒を色々と調べてTELESIN 炭素繊維 自撮り棒 40cm-300cm 6段自由伸縮というものを購入しました。

これが大正解で、この最大3メートルに伸縮する自撮り棒のおかげで当初は届かないと思っていた端の方までグラスウールを敷くことができました。

小屋裏で使うための照明

はじめて天井裏に上った際はキャンプ用のランタンや懐中電灯、ヘッドライトを持って上がりましたが、明るさが足りず、明るい照明がある方が作業しやすいと思って調べ、評判が良かったこのクリップライトを購入しました。

キャンプ用のランタンよりもはるかに明るく、天井裏のあちこちにクリップでつけることが出来、光の向きも変えやすいので小屋裏での作業がとてもしやすくなりました。電源ケーブルは長く、天井点検口から電源コードを垂らして部屋のコンセントにつなぎました。

EARTH MAN LEDコンパクトクリップライトSAKUTO マグ付 45W CLT45SLB

私は天井裏での作業で使った後にガレージにあるスチールラックに磁石でつけるためにマグネット付を購入しましたが、クリップタイプでも十分だと思います。

この、高儀(Takagi) EARTH MAN LED コンパクト クリップライト SAKUTOのシリーズは5000ルーメン~9000ルーメンまでいくつかの明るさの商品があり、アマゾンのレビューを見て私は5000ルーメンでも十分なのかなと思い、5000ルーメンのものを購入しました。実際に小屋裏で使ってみると5000ルーメンでもかなり明るかったですが、更に明るい7000ルーメンのものにしても良かったかなという気はしています。

天井裏にグラスウール断熱材を敷く

↑この写真はこの高儀(Takagi) EARTH MAN LED コンパクト クリップライト SAKUTOの5000ルーメンのライトで照らしている状態でスマホで撮影したままの状態で、写真編集で写真の明るさを変えたりはしていないです。真っ暗な小屋裏がライト1つでこの明るさになり、キャンプ用のランタンよりはるかに明るくてとても作業しやすかったです。

膝パッドは買って良かった

小屋裏では四つん這いでの作業が多いため、膝パッドを購入していたのですが、これは買っておいて良かったです。

【楽天1位】膝パッド 膝当て 男女兼用 左右セット 作業用

長袖長ズボンを着用していましたが、梁や足場板に四つん這いになっている時間が長く、膝パッドがなかったら膝がかなり痛くなっていたと思います。

断熱材カッターはある方が良いものの、必須とまでは言えないかも

グラスウールを切るための断熱材カッターも購入し、使いやすかったです。ただ、途中からはグラスウールを手でちぎったりもしていました。

普通のカッターでも代用でき、必須とまでは言えないかもしれませんが、あると便利ではありました。1500円程度のもののため、買っておいて良かったかなと思います。

グラスウールを6袋分敷いた結果

 

天井に断熱材グラスウールを自分でDIYで施工

取り敢えず、アクリアマット 10K 幅430mm×長さ2880mm 厚さ100mm 12枚入りを6袋分敷きました。

1袋で4.7坪分らしいので、6袋分で28.2坪分ということになります。

敷けるところは3重に敷き、端の方や、ダクトが通っていて敷くのが難しかったところなどは2重のところもあります。

平均2.5重に重ねているとすると、11坪~12坪分に敷いたことになります。

当初は2階の天井面積の全体分で計算して必要なグラスウール量を見積もっていたのですが、ルーフバルコニーがある直下は小屋裏が繋がっておらず、グラスウールを敷くことが出来ませんでしたし、梁があるところやダクトが通っているところなど、グラスウールを敷けないところもありました。また、端の方は軒裏通気口をふさいでしまいそうな気がして敢えて一番端の方には敷かなかったのでグラスウールを敷いたのは天井面積よりは狭い面積になっています。

これだけの量のグラスウールを敷いた状態で、2階の室温は明らかに変わり、体感も変わりました。

夏の午後などは外気温より室内の方が温度が高い状態でしたが、35度前後が続いているここ数日でも、日中は屋外の気温と2階の室温が同程度~室温の方が少し低い状態になった感じです。

特に2階の壁の高いところに設置している温度計は以前は外気温が35度あると40度を超えていたりしたのが、断熱材を増やしてからは外気温と同程度の数字になった感じで、天井からの輻射熱が減ったのだろうなという感じはしています。

体感でもかなりの違いは感じていて、2階に上がる階段でムッとしていた熱気はかなり減りました。

もちろん、今でも1階に比べると2階は暑いですが、以前に比べるとかなりマシになった感じがしています。

これでひと夏様子を見て、秋以降にグラスウールを更に足したり、気流止めを行ったりしようか検討しようと思っています。

気流止めは出来るに越したことはないとは思うのですが、家の端の外壁近くになると小屋裏の高さがかなり低くて移動が困難なため、今回は見送った状態です。また、家の構造的に1階の床下にもぐることが出来ないため、非破壊で床下からの気流止めは出来ないと思われます。床下からの気流止めが出来ない状況で天井裏だけ気流止めを行うことに問題はないのかも疑問で見送っている状態です。

天井断熱を自分でDIYする際に注意したこと

DIYで天井の断熱材を敷くには、当然ですが天井裏に上る必要があり、危険を伴うので注意が必要です。

  • 長袖・長ズボン・靴を着用(膝やひじのパッドもする方が望ましい)
  • 防塵マスク・ゴーグル・手袋を着用
  • 梁があるところ以外を歩かない、体重をかけない、石膏ボードを踏み抜かないように注意する(カフェ板や1×4材などを天井裏に持ち込むことで作業はかなりしやすくなりました)
  • 電気配線やダクトなどを傷つけないように注意する
  • 釘などが出ているところがあるので注意する
  • 熱中症にならないように適時休憩し、水分や塩分を補給

などに注意しました。

屋根裏での作業は危険でケガをしたり天井を踏み抜いて落ちたりしても自己責任での作業になるので素人なりに色々と対策は行って作業しました。

6月末~7月上旬の朝方のまだ気温が低い(とはいっても22度~25度くらい)時間帯に作業しましたが、小屋裏で長袖長ズボンで防塵マスクやゴーグルをつけて作業していると汗だくになってしまい、グラスウール1袋(12枚)~2袋(24枚)ずつ、日を分けて敷きました。

外気温22度~25度くらいで1~2時間程度の作業でも汗だくになったので、外気温が30度や35度などだと暑すぎてとても小屋裏での作業はできないだろうなと感じました。

天井断熱の断熱材の追加にかかった費用

自分でDIYで断熱材を追加するのにかかった費用です。※価格は2024年6月~7月現在

断熱材 グラスウール アクリアマット 10K 幅430mm×長さ2880mm 厚さ100mm 12枚入り 9,889円×6=59,334円

グラスウールの価格はここ数年でかなり値上がりしたようで、コロナ禍前ならもっと安かったようです。

ホームセンターにもう少し安いグラスウールも売っていましたが、チクチクしにくいというのを見て、アクリアマットを選択しました。

実際に、アクリアマットを袋から出して断熱材カッターで切ったり、手でちぎったりしていましたが、長袖長ズボン、手袋、ゴーグル、防塵マスク着用の状態だとアクリアマットはそれほどチクチクする感じはありませんでした。むしろ、元々敷いてあったロックウールから出てくる細かい繊維の方がチクチクしました。

グラスウール以外に購入した道具類や消耗品類は以下のものです。

アルインコ 脚立 7段 MR-210W はしご兼用脚立 幅広 アルミ  13660円

【楽天1位】膝パッド 膝当て 男女兼用 左右セット 作業用 1512円

EARTH MAN LEDコンパクトクリップライトSAKUTO マグ付 45W CLT45SLB 5379円

TELESIN 炭素繊維 自撮り棒 40cm-300cm 6段自由伸縮 4164円

断熱材カッター 1509円

防塵マスク 776円

アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA) 養生 マスカー 527円

足場にした杉板(カフェ板)4枚、1×4材 4本、野縁、ビス 9484円

天井点検口関係

ダイケン 天井点検口シーリングハッチ (気密タイプ・白) CXBW45 5544円

Z ライフソーHI 電工ペッカー 1077円

合計:102,966円

このように、天井断熱の追加+天井点検口作成にかかった費用の合計は概ね10万円程度といった感じでした。

元々、天井断熱をDIYではなく業者さんに依頼するつもりで調べていた時は、天井点検口の設置と天井断熱材の施工で数十万円~はかかるようだったので、安くは出来ているのかなと思います。

この金額を電気代でペイするのにどの程度の期間がかかるのかは分かりませんが、電気代が安くなるかも今後チェックしていこうと思います。少なくとも天井からの輻射熱が減って体感的な暮らしやすさやエアコンの効きは上がった気がしていて満足はしています。

知人に聞くと天井の断熱材追加を業者さんに依頼しても袋入りグラスウールを重ねる際にグラスウールの袋は剥がしたりはせずに袋のまま無造作に重ねて並べるだけであまり丁寧に施工してくれない業者さんもいるらしく、それを求めると工事費はさらに高くなるだろうということと、暑い時期の天井裏での作業は嫌がられる場合もあるということで自分でDIYで断熱材を敷きましたが、良い経験になった部分もあり、やってみて良かったなと思っています。